リチウムイオン電池の廃棄は正しい方法で廃棄しましょう!
- 坂本裕尚
- 2 日前
- 読了時間: 3分
リチウムイオン電池の廃棄時の火災、事故は後を絶ちません。
環境省などが広報活動しているのですが、なかなか多くの方に届かないことと思われますので、本ブログでもいくつかご紹介したいと思います。

まずは、環境省が先日発信した自治体向けの適正処理の方針と対策集をみていきましょう。
環境省 市区町村におけるリチウム蓄電池等の適正処理に関する方針と対策集(概要版)2025.03.31
この概要版は、24頁とまあまあのボリュームのわりには大事なポイントがわかりにくい印象です。
市区町村の自治体担当者向けなのでこれでもよいかもしれませんが、我々にとってはあまり役立たないかもしれませんね。
個人的に感じたのは、肝心要のリチウムイオンの廃棄時の絶縁処理の頁がとても少なく、そこを前面に出していただきたかったと感じています。
その絶縁処理をとても詳細に表しているのが、以下のJBRCのガイドブックです。
とてもわかりやすく紹介されていますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。
JBRC 小型充電式電池のリサイクル回収依頼時の 安全処置方法(事例)2025.04
以下は、どのように絶縁処理、絶縁テープを貼りつけするのかの完成形を抜粋したものとなります。

さて、もうひとつ皆さんが真っ先にできることとしてとても大事なことが、
中国製などの安価なリチウムイオン電池を購入しない
ということです。
個人的には、中国製のようなものでなければ、このような絶縁処理しなくても火災等はないのかなと思ったりもしますが。。(実際はどうなのでしょう‥)
ついでに、いつも愛用しているGPTに絶縁についてのポイントを聞きましたので、ここに紹介します。
絶縁テープの貼り方のポイント
使用するテープ:ビニールテープや絶縁性のあるテープを使用してください。
貼る位置:電池の金属端子部分を完全に覆うように貼ります。特にプラス極とマイナス極が露出している場合は、両方をしっかりと覆ってください。
貼る目的:電池同士や金属との接触によるショートを防ぎ、発火や発熱のリスクを低減します。
次に、先日どこかのテレビ番組で放送されていたことで気になったことがありますので、誤解のないようにここで正しい情報をお伝えしようと思います。

このようにテレビ番組で放送されていたのですが、皆さん、これは正しい情報でしょうか?
もし正しければ、リチウムイオン電池はそのメーカーに回収義務が発生し、自治体の方では回収しなくてもよいということになってしまいます。
答えは、✖ です。
メーカーに求められていることは、回収するスキームを構築しておく、具体的には廃棄物処理法で定められている「広域認定制度」の広域での回収スキーム、仕組みを構築して、環境省からの認定を受けておくということになります。
それを表しているのが、以下の経産省の資源有効利用促進法となります。
経産省 小型二次電池のリサイクル(資源有効利用促進法)
このサイトは、少し専門的ですので、資源有効利用促進法での二次電池の扱いに興味のある方はお読みいただければと思います。
まとめ
このように、まずは皆さん消費者の方で、購入時の注意点、廃棄時の注意点を守っていただくことによって、廃棄時の火災、事故は格段に下がるものと思われますので、その取り組みを皆さんと一緒にしていきましょう!

もしよろしければ、このブログを興味のある方に広めていただければ幸いです。
坂本裕尚