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G7最低のエネルギー自給率15.3%!日本の再エネ主力電源化に立ちはだかる「壁」と「道筋」
2025年11月の経済産業省会議を受け、日本の再エネ主力電源化が急務となる背景と課題を整理する。
日本のエネルギー自給率は15.2%とG7最下位で、化石燃料輸入により年間24兆円の国富が流出している。
この脆弱性克服の鍵が再エネ拡大であり、2040年には電源の4~5割を再エネとする目標が掲げられている。
特に太陽光は倍増を目指し、FITからFIPへの移行により市場統合と自立を促進する政策が進む。
一方、地域トラブルや管理不備が社会的信頼を損なっており、国は森林法・電気事業法等の規律強化、監視体制の拡充などで対策を強化。業界も地域共生と自然環境配慮を行動規範に掲げる。さらに、軽量で設置自由度の高いペロブスカイト太陽電池が導入拡大の切り札として期待される。再エネが「真の主力電源」となるには制度・技術だけでなく、地域に信頼される取り組みが不可欠である。
坂本裕尚
17 時間前読了時間: 8分


2026年4月施行!新排出量取引制度の開始と「高額手数料」が迫る本気のGX投資
新排出量取引制度の開始
2026年4月施行予定の改正GX推進法に基づき、日本で新たな排出量取引制度が始まります。年間平均CO2排出量10万トン以上の事業者は届出義務を負い、算定対象は工場排出に限らず、原料調達・輸送などサプライチェーン全体に及びます。提出する排出目標・実績は登録確認機関の確認が必要で、手数料は約数百万円〜1千万円超と高額であり、企業に精度の高いデータ管理体制やGX投資を迫ります。市場価格の高騰や取引量不足時には政府が介入できるセーフティ・ガードも設置され、制度運用の安定が図られています。さらに資源有効利用促進法の改正により、モバイルバッテリーなど指定製品の回収・再資源化義務が拡大し、循環型社会の実現も同時に推進されます。制度の実効性は、自己申告ベースとなる排出データの検証体制がどこまで機能するかにかかっています。
坂本裕尚
11月23日読了時間: 7分


再資源化事業等高度化法「類型①」は日本のリサイクルを広域化・高速化させるのか
2025年11月施行の「再資源化事業等高度化法」は、日本のリサイクル産業を公衆衛生中心の規制産業から、国産の再生材を供給する戦略産業へ転換する制度である。中核となる再資源化事業等高度化法「類型①」は、廃掃法の自治体ごとの許可制から、環境大臣による 全国一括認定へ移行し、収集運搬・処分の許可に加え、従来数年を要した施設設置許可も不要となる点が最大の革新点である。これにより、リサイクル拠点の新設・増設を含む全国展開が迅速に可能となり、サプライチェーンのスケール化が実現する。認定には、需要者確保、トレーサビリティ、GHG削減評価、地域調和といった上乗せ要件が課され、補助金・税制優遇などの強力な支援も用意されている。制度全体は、分断された許可制度を全国的な「高速道路網」に統合し、産業原料としての再生材流通を加速する仕組みである。
坂本裕尚
11月18日読了時間: 5分


PFASを正しく理解し、科学的知見に基づいた賢い対応を 〜過度な不安を解消するために〜
PFASは、水や油をはじく特性から広く使われた化学物質群だが、難分解性・高蓄積性から健康影響が懸念されている。特にPFOSとPFOAは国際条約で規制され、国内でも製造・輸入は原則禁止された。
過去の使用により環境中に残存しているが、環境省の調査では濃度は減少傾向にある。水道水も暫定目標値(50ng/L)が設定され、対策の結果、2024年9月末時点で目標超過の水道事業者はゼロとなっている。
日本の食品安全委員会は2024年6月、最新の科学的知見に基づき、一生涯摂取し続けても安全な量(TDI)を設定。IARC(国際がん研究機関)の発がん性分類はリスクの大きさを示すものではないとし、食品安全委員会は「通常の一般的な食生活(飲水を含む)では著しい健康影響が生じる状況にはない」と結論付けている。
国や自治体は引き続き対策を進めており、過度な不安を持たず、公的情報に基づき冷静に現状を理解することが重要である。
PFASを正しく理解し、過度に心配することなく、日々の生活を大切に送りましょう。
坂本裕尚
11月10日読了時間: 8分


【地熱発電の初のロードマップ】日本の地熱ポテンシャルを4倍以上に引き出す「次世代型地熱」
地熱発電の初のロードマップ
資源エネルギー庁が「次世代型地熱」のロードマップを公表しました。
これは、従来型の地熱発電が持つ場所の制約や高コストといった限界を克服するための計画です。
「超臨界地熱」「クローズドループ」「EGS」という3つの新技術を柱とし、日本の潜在的な地熱ポテンシャル(77GW超、従来型の4倍以上)を引き出し、エネルギー自立とカーボンニュートラル達成を目指します。
2030年までに技術実証を終え、2040年に1.4GW、2050年に7.7GWの導入目標を掲げています。実現には官民一体での技術開発と、温泉法などの規制整理が鍵となります。
坂本裕尚
11月4日読了時間: 7分


冬こそ気をつけたい! リチウムイオン電池の発火と正しい対処法
【リチウムイオン電池の発火と正しい対処法】
リチウムイオン電池(LiB)はスマートフォンやイヤホンなど、多くの携帯機器に使われる便利な電池ですが、「熱」と「衝撃」に弱く、誤った使用や廃棄で発火事故を起こす危険があります。消費者庁によると、2020〜2024年度で身に着ける機器などの事故が162件報告され、その84%がLiB起因でした。主な原因は、衝撃による内部ショートや高温による熱暴走です。使用時は、衝撃・高温を避け、充電は起きている時間に可燃物のない場所で行い、異常を感じたら即中止。信頼できる製品を選び、リコール情報も確認が必要です。また、廃棄時の混入が原因で全国のごみ処理施設では年間約8,500件の火災が発生しています。LiB使用製品は一般ごみと混ぜず、自治体やJBRCの回収ルートに出すことが大切です。安全な使用と適切な廃棄が、事故防止と地域の安全につながります。
坂本裕尚
10月27日読了時間: 7分


リチウムイオン電池のリサイクルへの課題
【リチウムイオン電池のリサイクルへの課題】
家庭から排出されるリチウムイオン電池(LiB)の約半数が再資源化されない背景には、「不適切な排出による火災リスク」と「回収・処理ルートの構造的課題」がある。
不燃・可燃ごみへの混入により全国で火災事故が倍増し、施設復旧に巨額の費用が発生。市区町村で回収されるLiBの4~5割が再資源化ルート外となっている。
さらに、メーカー団体JBRCの回収対象が限定的で、破損電池や一体型製品が対象外となり、自治体は処分先を確保できず埋立・焼却・長期保管を余儀なくされている。
こうした状況を受け、2026年4月施行の改正資源法ではメーカー責任が強化され、一体型製品も回収対象に追加される予定。自治体では「危険ごみ」定日回収の導入により混入や火災の減少が確認されている。
また、2024年公布の高度化法により広域的な再資源化が可能となり、処理事業者確保の改善が期待される。今後は、製造者・自治体・住民が連携し、安全かつ循環型のLiBリサイクル体制を構築することが求められる。
坂本裕尚
10月20日読了時間: 5分


太陽光パネルリサイクルの現状 〜 ガラスの出口問題とコストの壁 〜
「太陽光パネルリサイクルの現状」
2030年代から太陽光パネルの廃棄量が急増し、年間最大50万トンに達すると予測されています。現状、廃棄されるパネルの多くは寿命前の「早期離脱」ですが、安価な新品との競合でリユースは困難です。
リサイクル事業の最大の課題は、重量の約8割を占めるガラスの再資源化にあります。現状の用途では利益が出にくく、リサイクル費用が埋立処分より高くなるため、事業者が埋立を選ぶ傾向にあります。
このため業界では、リサイクルが優先される法制度の整備や、広域回収システムの構築など、国によるルール作りを強く求めています。リサイクル技術の高度化だけでなく、メーカー、消費者、行政が連携し、循環型社会を目指す必要があります。
坂本裕尚
10月14日読了時間: 7分


再資源化事業等高度化法の先の未来 - 産業構造の変革と新たなビジネス機会の創出 -
2025年11月21日に完全施行される「再資源化事業等高度化法の先の未来」を解説します。
この再資源化事業等高度化法は、脱炭素化と質の高い再生資源の国内での安定確保を目的とした戦略的な法律です。この法律の核心は、先進的な事業計画を国が直接認定し、廃棄物処理法の許可手続きを不要とする特例を設ける「認定制度」にあります。
認定制度は以下の3つの類型に分類
・高度再資源化事業:製造業と連携した広域的な循環サプライチェーンを構築
・高度分離・回収事業:太陽光パネルや蓄電池など、特定廃棄物への先進リサイクル技術の導入を促進
・再資源化工程の高度化:既存の廃棄物処理施設の脱炭素化を推進
この制度により、事業者は自治体をまたぐ事業展開の迅速化や、先進技術への投資促進といったビジネス機会を得られます。
一方で、監督権限が国へ移る「再中央集権化」という変化も伴い、事業者は地域自治体との丁寧な対話や、地域環境への配慮といった新たな責任を負うことになります。
法律の成功には事業者、自治体、国の連携が不可欠です。
坂本裕尚
10月5日読了時間: 10分


ペロブスカイト太陽電池(次世代型太陽光発電)での官民一体の次世代戦略
日本が国の未来をかけて推進する「ペロブスカイト太陽電池」は、軽くて曲げられる特長を持ち、ビルの壁面など「どこでも発電」を可能にする次世代エネルギー技術です。
過去の太陽電池産業での苦戦を反省し、政府は「技術開発とコスト減」「生産体制の整備」「需要の創出」を三位一体で強力に推進。2030年までにコストを現行のシリコン太陽電池並みに下げ、GW級の国内生産体制を構築する野心的な目標を掲げています。
その実現に向け、グリーンイノベーション基金で企業の技術開発を支援する一方、東京都が設置費用の全額補助を打ち出すなど、自治体が率先して大規模な初期需要を創出。安全な普及のため、2025年度中には設置ガイドラインも策定される予定です。
この官民一体の迅速な戦略は、エネルギー安全保障の強化にも繋がり、日本のエネルギー事情を大きく変える可能性を秘めています。
坂本裕尚
9月29日読了時間: 6分


海洋プラスチックのリサイクルを考える ~日本の廃プラリサイクルのリアルと未来~
本ブログは、深刻化する海洋プラスチックのリサイクル問題をテーマに、その解決の鍵となる日本の廃プラスチックリサイクルの現状と今後の展望を解説するものです。
日本の現状は、廃プラスチック処理の多くを熱回収(サーマルリサイクル)に頼っており、国際的にはリサイクルと見なされない場合があることや、資源として再利用するマテリアルリサイクルの比率向上が長年の課題です。
こうした中、廃棄物自体を削減するサーキュラーエコノミーを推進する欧州の動向も踏まえ、日本でも法整備が加速しています。特に改正「資源有効利用促進法」は、これまでの廃棄後の処理だけでなく、製品の製造段階から再生プラスチックの利用を事業者に促し、リサイクル材の安定的な需要創出を目指す重要な一歩となります。
今後はこのような環境法制が強力な後押しとなり、国内のリサイクルが一層促進され、再生プラスチックの活用が本格的に拡大していくことが期待されます。
坂本裕尚
9月21日読了時間: 4分


【なぜ?】太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り!その裏側と私たちの未来を徹底解説
「太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り」となった背景には、環境保護と経済合理性のはざまで揺れる事情があります。2030年代後半以降、日本では寿命を迎える大量のパネル廃棄が発生し、2040年頃には年間約80万トンに達すると予測されています。不適切処理や不法投棄により有害物質が漏れ出せば深刻な環境汚染の恐れがあります。この対策として廃棄費用の「外部積立」義務化が検討されましたが、事業者の資金繰りへの打撃や再エネ推進政策との矛盾、現行制度(内部積立)の検証不足、費用算定や制度設計の難しさなどから断念されました。今後は内部積立の監視強化と再検証、リサイクル技術の進化、新たな市場の形成が課題となります。今回の見送りは後退ではなく、社会全体が課題を考える猶予期間と捉え、持続可能な仕組みづくりに向けた知恵が求められています。
坂本裕尚
9月16日読了時間: 6分


資源有効利用促進法改正で何が変わる?① ~ 産業界の本音編 ~
2026年4月に施行予定の資源有効利用促進法改正は、日本の資源循環を大きく進めるものです。この法律には二つの大きな柱があります。
一つは、脱炭素化と資源確保を目的とした「再生プラスチック」の利用促進です。対象として自動車、家電、容器包装が指定されました。しかし、国内での再利用率はまだ低く、産業界は再生材の安定した量・質・コストの確保や、国際的なルールとの整合性に課題を抱えています。
もう一つの柱は、発火リスクの低減と希少資源の有効活用を目指す「リチウムイオン電池」のリサイクルです。モバイルバッテリー、スマートフォン、加熱式たばこが対象となり、安全な回収と再資源化が求められます。各業界では自主回収が進んでいますが、回収率の低下などが課題です。
この法改正は、製品の設計や廃棄方法の変更、消費者のコスト負担につながる可能性があります。国内の資源循環システムを強化しつつ、グローバルなビジネス環境とのバランスをどう取るかが今後の重要な課題となります。
坂本裕尚
9月6日読了時間: 9分


リチウムイオン電池の回収・リサイクル義務化へ!私たちの安全と街を守る「2つの理由」
スマートフォンのリチウムイオン電池の回収・リサイクルの義務化がメーカー等に課されます。その背景には大きな2つの理由があります。
第一に、不適切な廃棄による発火事故の急増です。ごみ収集車や処理施設での火災が頻発し、社会インフラと作業員の安全を脅かす深刻な問題となっています。
第二に、自治体による回収が限界に達している点です。資金や人手不足、専門の処理業者の確保難、自治体ごとに異なる回収ルールによる住民の混乱といった課題を抱えていました。
この状況を解決するため、国は製造・販売したメーカーに回収・リサイクルの責任を負わせる方針を決定しました。これにより、全国統一の安全な回収網が構築され、自治体の負担軽減と消費者利便性の向上が期待されます。これは安全な社会と資源循環のための重要な一歩です。
坂本裕尚
8月18日読了時間: 4分


欧州のサーキュラーエコノミー政策が日本企業に迫る変革:先手必勝の戦略とは?
近年、欧州を中心にサーキュラーエコノミー(CE)への移行が加速しています。これは単なる廃棄物削減ではなく、資源の安定確保や気候変動対策のため、経済システム全体を変革する動きです。
「欧州のサーキュラーエコノミー政策」の中核として、「エコデザイン規則(ESPR)」や「修理する権利指令」などの法規制が整備され、製品の長寿命化や修理・リサイクルの容易化を義務付け、「デジタル製品パスポート(DPP)」で製品情報を管理します。
日本もこの動きへの対応が急務であり、特に繊維分野ではリサイクル率の低さが課題です。欧州の厳しい規制に対応できなければ、日本製品が海外市場から排除されるリスクがあります。
そのため日本企業には、法規制への受け身の対応に留まらず、サプライチェーン全体の見直し、技術革新への投資、政策形成への関与といった、先を見越した戦略的準備が国際競争力の維持・強化に不可欠です。
坂本裕尚
8月7日読了時間: 9分


さらなる認定制度の追加で変わる資源循環の未来(広域認定制度、プラ新法認定、再資源化認定)
日本の資源循環社会を実現するため、3つの主要な認定制度が推進されていきます。まず「広域認定制度」は、メーカーが自社製品の回収から再資源化まで責任を負う制度で、効率的なリサイクルと製品設計の改善に繋がります。次に「プラ新法」は「プラスチック」という素材に着目し、設計からリサイクルまでライフサイクル全体で資源循環を目指します。そして、今後本格施行される「再資源化事業等高度化法」は、リサイクル事業者が主体となり、施設設置の特例などで事業の高度化とインフラ整備を支援するものです。これらの制度は多角的に日本の資源循環を強化するものであり、企業にとっては環境貢献に加え新たな事業機会の創出にも繋がり、持続可能な社会への移行を加速させています。
坂本裕尚
7月31日読了時間: 7分


再生プラスチック利用が“実質義務”に? — 資源有効利用促進法改正案、2026年施行に向け動き加速 -
2026年4月の施行に向け、改正資源有効利用促進法の審議が進んでいます。再生プラスチックが「脱炭素化再生資源」として指定され、家電や自動車、容器包装などに使用促進の基準が設けられる予定です。また、小型リチウム蓄電池による火災リスクへの対応として、関連製品の回収義務が強化されます。さらにリユース・シェアリング(CEコマース)対象製品も定められ、企業には再資源化や再使用に関する実質的な義務が求められる方向です。
坂本裕尚
7月13日読了時間: 4分


環境省が「リユース促進」へ本腰。排出事業者にとってチャンス!?
環境省は2025年度内に「リユース促進ロードマップ」を策定予定です。廃棄物削減やCO2排出抑制に加え、再販や資源活用の観点でもリユースは排出事業者にとって好機。今後は信頼性ある回収先の選定や再販スキームの構築がカギ。処理費削減や環境対応を目指すなら、今こそリユースへの本格対応が求められます。
坂本裕尚
6月29日読了時間: 4分


再資源化事業等高度化法 詳細(2025.06.05現在)
2025年11月に本格施行される再資源化事業等高度化法は、脱炭素と資源循環を一体的に促進する新法で、処分業者の再資源化取組の「底上げ」と、排出・製造事業者の「引き上げ」が柱です。一定規模以上の処分業者には数値目標や取組状況の公表が求められ、国の認定を受けた高度化事業には財政支援もあります。今後は資源供給型ビジネスへの転換が進み、業者選別も加速すると予想されます。
坂本裕尚
6月5日読了時間: 4分


廃棄物処理法 法改正 2025 ~処理委託契約書に化学物質情報を記載~
2025年の法改正により、特定の化学物質を扱う事業者が産業廃棄物の処理を委託する際、契約書に化学物質の名称や含有量・割合を記載することが義務化されました。第一種指定化学物質が1%以上、特定第一種が0.1%以上含まれる場合が対象で、処理の安全性と環境保全のための措置です。
坂本裕尚
5月28日読了時間: 2分
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