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再生材が「義務」になる時代へ ─ 資源有効利用促進法改正で、環境担当者が今すべきこと ─
資源有効利用促進法改正
日本の廃プラスチックは高い有効利用率を誇る一方で、その実態は熱回収(焼却)が大半であり、国際的な「資源循環」の基準からは遅れています。
2026年4月施行の改正資源有効利用促進法により、一定規模の自動車、家電4品目、一部のプラスチック製容器包装を対象に、再生資源利用計画の提出(2027年度から)と定期報告(2028年度から)が義務付けられました。
また、認定事業者の活用による廃棄物マニフェスト交付の不要化や、リチウムイオン電池等の回収・再資源化といった実務に直結する制度も新たに始まっています。
さらに、EUなどグローバルでも再生材使用の義務化が進んでおり、対応は急務です。企業は今後、再生材の需給ギャップ、品質・コストの問題、トレーサビリティの証明という3つの壁に直面します。
環境担当者は今すぐ自社が規制対象かを確認し、2027年の計画提出に向けて、信頼できる再生材の調達ルート確保やリサイクル可能な設計への転換、体制構築を進める必要があります。
坂本裕尚
7 日前読了時間: 11分


高濃度PCB処理が民間処理へ
高濃度PCB処理が民間処理へ
2026年5月、環境省は日本のPCB処理体制を根本から転換する告示改正案を公表しました。
国(JESCO)による高濃度PCBの集約処理事業が2026年3月末で終了したことに伴い、今後は民間事業者での無害化処理が可能となります。
これに合わせたPCB特措法本体の改正により、企業の実務も大きく変わります。
最大の変更点は低濃度PCBへの対応で、「廃棄後」だけでなく「使用中」から届出や管理対象となり、DXツールによる追跡が行われます。
さらに高・低濃度ともに「認知(または保管開始)から5年以内」の処分期限が新たに課されます。
企業の環境担当者は早急に、①社内の使用中・保管中機器や塗膜などの網羅的な把握、②分析による特定の優先順位付け、③5年以内の処理計画・予算策定、④社内管理体制の整備に着手する必要があります。
半世紀にわたるPCB対応の歩みは、今後のPFAS等の新たな化学物質規制にも通じる重要な教訓を含んでいます。
坂本裕尚
5月24日読了時間: 10分


PET製容器のラベルレス化拡大へ 〜 資源有効利用促進法の見直しと循環経済の加速 〜
PET製容器のラベルレス化拡大へ
経済産業省は、循環経済の加速と環境負荷低減を目的に、PETボトルの「ラベルレス化」を単品販売にも拡大する省令改正を検討しています。これまで箱売りに限定されていたラベルレスですが、食品表示法など他法令の表示事項が不要な場合(キャップへの記載等)、ボトル本体への「刻印」のみでPETマークの識別表示を完結できるようになります。
消費者調査では、ラベルがなくても9割以上が刻印のマークを認識し、ほぼ100%が「従来通り分別できる」と回答しました。特に家庭外回収の約3分の1を占める自動販売機での単品販売が可能になれば、リサイクル時のラベル剥離の手間が省け、年間約1,700トンのプラスチック削減と約1万トンのCO2削減(全飲料の半数に導入時)が見込まれます。
本改正は、消費者の利便性向上とGX(グリーントランスフォーメーション)推進を両立し、日本のサーキュラーエコノミーを前進させる取り組みとして期待されています。
坂本裕尚
5月9日読了時間: 6分


スクラップヤード規制改正 ヤードが消えるかも 廃掃法改正がもたらす激震と資源循環の未来
2026年の廃棄物処理法改正により、これまで「有価物」として規制の網から漏れ、環境問題の温床となっていたスクラップヤードの「グレーゾーン」が解消され、完全許可制へ移行します。
🔷主な法改正のポイント
完全許可制の導入:一定面積以上の事業場は都道府県知事の許可(5年更新)が必要となります。
厳しい基準と厳罰化:遮水設備や離隔距離の確保など、廃棄物処理と同等の厳格な基準が求められます。無許可営業などの違反には、最大1,000万円の罰金や拘禁刑といった重罰が科されます。
資源流出の防止:資源の国内循環を原則とし、使用済金属やプラスチックの輸出には環境大臣の確認が義務付けられます。
災害廃棄物処理の連携:市町村の計画策定義務化や民間処分場の事前指定など、災害廃棄物処理の官民連携も推進されます。
施行までの約2年半の猶予期間で、既存業者は設備や管理体制の抜本的な見直しを迫られます。
この改正は単なる規制強化ではなく、使用済資源を「戦略物資」として適正に管理し、信頼される資源循環業へと脱皮させることを目的としています。
坂本裕尚
4月26日読了時間: 6分


資源有効利用促進法の改正【追加】徹底解説! サーキュラーエコノミーへの移行はどう進む?
今回の資源有効利用促進法改正は、従来の3Rから「サーキュラーエコノミーへの移行への政策を大きく刷新し、資源の安全保障と産業競争力強化を目指すものです。主なポイントは以下の通りです。
1. 新たな4つの柱
①メーカー等に対する再生資源の利用計画提出・定期報告の義務化
②解体や長寿命化に寄与する「環境配慮設計」の認定制度創設
③メーカーの自主回収・再資源化を促す廃棄物処理法の特例(業許可不要)措置
④修理やレンタルなどを行うCEコマース事業者が満たすべき基準の策定
2. 規制強化と対象拡大
①容器包装や自動車、家電等において、再生プラスチックの利用計画提出と報告を義務化
②モバイルバッテリーやスマホ等を自主回収の特例対象に拡大
③太陽光パネルや窓などを「指定再利用促進製品」に新規追加
3. 目標・対策の更新
・2030年度の古紙利用率目標を67%に引き上げ
・リチウムイオン電池の安全利用・回収を促す総合対策「3つのC」の展開
本改正を通じて、再生資源の国内安定供給(自律性)と、日本のリサイクル技術を活かした国際的な循環ハブの構築(不可欠性)を
坂本裕尚
4月19日読了時間: 5分


太陽光パネルリサイクル法案が閣議決定! 「大量廃棄時代」に備え、リサイクルはどう変わる?
2030年代後半に予測される太陽光パネルの「大量廃棄問題」に備え、政府は新たなリサイクル推進法案、太陽光パネルリサイクル法案を閣議決定しました。
寿命を迎えたパネルが年間最大50万トン廃棄されると見込まれ、最終処分場の逼迫が懸念されています。
本法案は持続可能な資源循環を目指し、主に以下の対策を定めています。
排出者への規制:
大規模事業者に対し、廃棄計画の事前届出と国の基準に沿ったリサイクルを義務化
リサイクル業者の促進:
国の認定により廃棄物処理法の許可を不要とする特例を設け、事業を後押し
製造・輸入業者への責務:
解体しやすい環境配慮設計や、有害物質に関する情報提供を求める
パネルの約6割を占めるガラスの回収能力向上が急務となる中、国は設備導入などの財政支援も行います。
法律は公布から1年6か月以内に施行される予定です。
坂本裕尚
4月12日読了時間: 4分


【2026年4月施行】いよいよ義務化!改正「GX推進法」とGX-ETSで企業が知るべき全貌と実務対応
2026年4月に施行された改正「GX推進法」は、脱炭素と経済成長の両立を目指すものです。最大の変更点は、これまで自主参加だった排出量取引制度(GX-ETS)の法的義務化です。
■ 対象と義務
対象は直近3年間のCO2排出量が平均10万トン以上の事業者(約300〜400社)。これらの企業には、排出量の算定・第三者検証・報告と、割り当てられた排出枠を返納する「償却」が義務付けられます。
■ 排出枠の決まり方
国からの無償割当枠は、同業種トップ水準を基準にする「ベンチマーク方式」、または過去の実績から毎年一定率(例: 1.7%)を削減する「グランドファザリング方式」で計算され、基準は年々厳しくなります。
■ 企業へのインパクト
排出枠を超過した場合は市場でクレジットを購入して補填し、余剰が出れば売却して収益化できます。もし削減が進まないと、購入費用が雪だるま式に増大するリスクがあるため、コストの価格転嫁や抜本的な削減策の実行が、企業の生き残りをかけた経営課題となります。
坂本裕尚
4月5日読了時間: 5分


プラスチック再生材利用義務化へ ~ 資源有効利用促進法改正 2026.04 ~
プラスチック再生材利用義務化へ ~ 資源有効利用促進法改正 2026.04 ~
2026年4月施行の改正資源有効利用促進法は、GX推進法との“セット改正”により、脱炭素と循環経済を統合する制度へ転換する。再生プラスチック利用は自主的努力から法的義務へ格上げされ、一定規模以上の事業者は利用計画の策定・報告が義務化される。対象は11種類の容器に加えキャップ等の付属部材まで及ぶ。一方、油脂を含まない飲料用PET等は二重規制回避と品質維持の観点から原則除外。年間1万トン以上の約40社を対象とし市場の6割を動かす設計である。再生材利用率はCLOMAなどが2030年30%の自主目標を掲げており、達成にはケミカルリサイクルの拡大が不可欠。EU規制動向や資源安全保障も背景にあり、企業にはマスバランス管理、価格戦略、トレーサビリティ整備が求められる。
坂本裕尚
3月1日読了時間: 6分


航空機内でのモバイルバッテリー使用禁止 ~ 企業が備えるべき安全の新常識 ~
【航空機内でのモバイルバッテリー使用禁止】
2026年4月より、国土交通省の新規制により、日本を発着する航空機内でモバイルバッテリーの使用と充電が全面的に禁止される見通しです。さらに、機内への持ち込み個数も容量に関わらず「1人最大2個まで」と厳格に制限されます。
この抜本的な規制強化の背景には、リチウムイオン電池の「熱暴走」による重大な発煙・火災事故の多発があります。特に2025年1月に発生したエアプサン機の全損事故は深刻であり、国際民間航空機関(ICAO)が主導する国際安全基準の見直しに日本も追従する形となりました。
影響は航空業界に留まらず、高速バスのトランクルームへの預け入れ禁止や、航空貨物・物流ルールの厳格化など、地上のインフラにも波及しています。
乗客の利便性は一時的に損なわれますが、航空機内の安全確保に向けた不可避の措置です。この規制は機内設備の改修を急務とさせる一方、発火リスクのない「全固体電池」など、次世代バッテリー技術の開発を力強く牽引する転換点ともなっています。
坂本裕尚
2月21日読了時間: 6分


【2026年1月施行】廃棄物処理法改正:PRTR対象事業者が契約書で守るべき「3つの記載事項」
2026年1月から、PRTR制度の第一種指定化学物質に関する情報が、産業廃棄物処理委託契約書の法定記載事項となります。(廃棄物処理法改正)
対象となるのは、PRTR法の「第一種指定化学物質等取扱事業者」(従業員21人以上、対象物質の年間取扱量1トン以上などの要件を満たす事業場)です 。これらの事業場が、第一種指定化学物質を1重量%以上(特定第一種は0.1重量%以上)含む産業廃棄物を委託する場合、契約書に以下の記載が義務付けられます。
・対象物質が含まれている旨
・当該物質の名称
・当該物質の量または濃度
既存の契約については経過措置があり、施行日以降の最初の契約更新(自動更新を含む)までに、覚書等で対応すれば問題ありません 。更新時期を見落とさないよう管理が必要です 。
坂本裕尚
2月7日読了時間: 4分


【なぜ?】太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り!その裏側と私たちの未来を徹底解説
「太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り」となった背景には、環境保護と経済合理性のはざまで揺れる事情があります。2030年代後半以降、日本では寿命を迎える大量のパネル廃棄が発生し、2040年頃には年間約80万トンに達すると予測されています。不適切処理や不法投棄により有害物質が漏れ出せば深刻な環境汚染の恐れがあります。この対策として廃棄費用の「外部積立」義務化が検討されましたが、事業者の資金繰りへの打撃や再エネ推進政策との矛盾、現行制度(内部積立)の検証不足、費用算定や制度設計の難しさなどから断念されました。今後は内部積立の監視強化と再検証、リサイクル技術の進化、新たな市場の形成が課題となります。今回の見送りは後退ではなく、社会全体が課題を考える猶予期間と捉え、持続可能な仕組みづくりに向けた知恵が求められています。
坂本裕尚
2025年9月16日読了時間: 6分


リチウムイオン電池の回収・リサイクル義務化へ!私たちの安全と街を守る「2つの理由」
スマートフォンのリチウムイオン電池の回収・リサイクルの義務化がメーカー等に課されます。その背景には大きな2つの理由があります。
第一に、不適切な廃棄による発火事故の急増です。ごみ収集車や処理施設での火災が頻発し、社会インフラと作業員の安全を脅かす深刻な問題となっています。
第二に、自治体による回収が限界に達している点です。資金や人手不足、専門の処理業者の確保難、自治体ごとに異なる回収ルールによる住民の混乱といった課題を抱えていました。
この状況を解決するため、国は製造・販売したメーカーに回収・リサイクルの責任を負わせる方針を決定しました。これにより、全国統一の安全な回収網が構築され、自治体の負担軽減と消費者利便性の向上が期待されます。これは安全な社会と資源循環のための重要な一歩です。
坂本裕尚
2025年8月18日読了時間: 4分


廃棄物処理法 法改正 2025 ~処理委託契約書に化学物質情報を記載~
2025年の法改正により、特定の化学物質を扱う事業者が産業廃棄物の処理を委託する際、契約書に化学物質の名称や含有量・割合を記載することが義務化されました。第一種指定化学物質が1%以上、特定第一種が0.1%以上含まれる場合が対象で、処理の安全性と環境保全のための措置です。
坂本裕尚
2025年5月28日読了時間: 2分


廃棄物処理法 法改正 2025 ~省令が公布~
2025年4月22日、廃棄物処理法施行規則の改正が公布され、2027年4月1日からは電子マニフェストにおける再資源化等の情報報告が義務化されます。報告対象は、処分方法、処分量、再資源化後の物の種類や量などで、排出事業者は廃棄物の処理状況をより詳細に把握できるようになります。これにより、排出者が再資源化の実態をもとに処分業者を選定しやすくなり、再資源化の促進を図るという環境省の狙いが読み取れます。
坂本裕尚
2025年5月19日読了時間: 3分


廃棄物処理法 法改正 施行規則の改正案(2025.03公布)
電子マニフェストの報告事項に再生利用情報を追加し、委託契約に有害物質の情報提供を義務化する法改正が2025年3月に公布予定。
坂本裕尚
2025年2月23日読了時間: 4分
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