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「廃棄物管理」から「資源戦略」へ - 日本の資源循環政策が企業経営を変える -
本記事は、2025〜2026年にかけて大きく転換する日本の資源循環政策について、セミナー内容をもとに解説したものです。従来、企業にとって廃棄物は「適正処理とコスト管理」の対象でしたが、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、GHG削減や資源価値創出を含む「経営戦略」として捉える必要が高まっています。
その中心となるのが、2025年施行の再資源化事業等高度化法であり、先進的な再資源化事業の認定制度と業界全体の高度化を促す仕組みが導入されました。さらに、電子マニフェストによる再資源化情報の可視化、プラスチック資源循環促進法、資源有効利用促進法の改正などにより、製造業とリサイクル業の「動静脈連携」が加速しています。
世界的にも資源循環は産業政策や経済安全保障と結びつきつつあり、企業には再生材の確保、サプライチェーン連携、資源循環データの管理など、廃棄物管理を超えた「資源戦略」への転換が求められています。
坂本裕尚
3月7日読了時間: 11分


プラスチック再生材利用義務化へ ~ 資源有効利用促進法改正 2026.04 ~
プラスチック再生材利用義務化へ ~ 資源有効利用促進法改正 2026.04 ~
2026年4月施行の改正資源有効利用促進法は、GX推進法との“セット改正”により、脱炭素と循環経済を統合する制度へ転換する。再生プラスチック利用は自主的努力から法的義務へ格上げされ、一定規模以上の事業者は利用計画の策定・報告が義務化される。対象は11種類の容器に加えキャップ等の付属部材まで及ぶ。一方、油脂を含まない飲料用PET等は二重規制回避と品質維持の観点から原則除外。年間1万トン以上の約40社を対象とし市場の6割を動かす設計である。再生材利用率はCLOMAなどが2030年30%の自主目標を掲げており、達成にはケミカルリサイクルの拡大が不可欠。EU規制動向や資源安全保障も背景にあり、企業にはマスバランス管理、価格戦略、トレーサビリティ整備が求められる。
坂本裕尚
3月1日読了時間: 6分


【2026年4月施行】資源有効利用促進法改正のパブコメまとめ 〜 CEの加速に向けて 〜
いよいよ2026年4月に資源有効利用促進法が改正されます。すでに施行された「再資源化事業等高度化法」と合わせ、今後はサーキュラーエコノミーへの移行がさらに加速していく見込みです。
事業者として押さえておきたい5つの重要ポイントは以下の通りです。
1.再生プラ目標設定: 自動車や家電等への再生プラスチック利用目標の設定
2.蓄電池の再資源化: モバイルバッテリー等(リチウム蓄電池)の自主回収と30%以上の再資源化
3.設計指針: 製品設計段階からの「脱炭素化促進設計指針」への対応
4.省資源化の基準: エアコンや家具など「指定省資源化製品」の発生抑制基準の公表
5.再利用の促進: 複写機における再生部品の利用促進基準の追加
今回の資源有効利用促進法改正により、設計から回収・リサイクルまで、より高度な資源循環が社会全体で求められます。本記事の内容が、各事業者様の今後の取り組みの参考になれば幸いです。
坂本裕尚
2月14日読了時間: 5分


COP30の結果概要:企業の脱炭素・サステナビリティ戦略への影響とは?
2025年のCOP30(ブラジル・ベレン)は、パリ協定の「実行フェーズ」への本格移行を示す重要会議となり、「グローバル・ムチラオ決定」が採択された。
本記事では、COP30の結果を受けて企業のサステナビリティ戦略を解説する。
1.5℃目標の一時的超過が初めて認識され、各国のNDC強化と企業の即時行動がより厳しく求められる。
炭素市場では国際標準化に向けた「オープン・コアリション」が発足し、高品質クレジットの重視が進む。森林保全資金TFFFの創設などネイチャーポジティブも加速。適応分野では資金3倍化と指標策定が進み、企業にはレジリエンス強化が必要となる。貿易と気候の対話枠組みも設置され、CBAM等の影響が議論対象に。化石燃料の移行は拘束力ある合意に至らなかったが、有志国連合による前進が示唆された。企業は削減目標の再確認、適応策の具体化、炭素市場対応、自然資本統合が求められる。
坂本裕尚
2025年12月15日読了時間: 5分


2026年4月施行!新排出量取引制度の開始と「高額手数料」が迫る本気のGX投資
新排出量取引制度の開始
2026年4月施行予定の改正GX推進法に基づき、日本で新たな排出量取引制度が始まります。年間平均CO2排出量10万トン以上の事業者は届出義務を負い、算定対象は工場排出に限らず、原料調達・輸送などサプライチェーン全体に及びます。提出する排出目標・実績は登録確認機関の確認が必要で、手数料は約数百万円〜1千万円超と高額であり、企業に精度の高いデータ管理体制やGX投資を迫ります。市場価格の高騰や取引量不足時には政府が介入できるセーフティ・ガードも設置され、制度運用の安定が図られています。さらに資源有効利用促進法の改正により、モバイルバッテリーなど指定製品の回収・再資源化義務が拡大し、循環型社会の実現も同時に推進されます。制度の実効性は、自己申告ベースとなる排出データの検証体制がどこまで機能するかにかかっています。
坂本裕尚
2025年11月23日読了時間: 7分


【地熱発電の初のロードマップ】日本の地熱ポテンシャルを4倍以上に引き出す「次世代型地熱」
地熱発電の初のロードマップ
資源エネルギー庁が「次世代型地熱」のロードマップを公表しました。
これは、従来型の地熱発電が持つ場所の制約や高コストといった限界を克服するための計画です。
「超臨界地熱」「クローズドループ」「EGS」という3つの新技術を柱とし、日本の潜在的な地熱ポテンシャル(77GW超、従来型の4倍以上)を引き出し、エネルギー自立とカーボンニュートラル達成を目指します。
2030年までに技術実証を終え、2040年に1.4GW、2050年に7.7GWの導入目標を掲げています。実現には官民一体での技術開発と、温泉法などの規制整理が鍵となります。
坂本裕尚
2025年11月4日読了時間: 7分


再資源化事業等高度化法の先の未来 - 産業構造の変革と新たなビジネス機会の創出 -
2025年11月21日に完全施行される「再資源化事業等高度化法の先の未来」を解説します。
この再資源化事業等高度化法は、脱炭素化と質の高い再生資源の国内での安定確保を目的とした戦略的な法律です。この法律の核心は、先進的な事業計画を国が直接認定し、廃棄物処理法の許可手続きを不要とする特例を設ける「認定制度」にあります。
認定制度は以下の3つの類型に分類
・高度再資源化事業:製造業と連携した広域的な循環サプライチェーンを構築
・高度分離・回収事業:太陽光パネルや蓄電池など、特定廃棄物への先進リサイクル技術の導入を促進
・再資源化工程の高度化:既存の廃棄物処理施設の脱炭素化を推進
この制度により、事業者は自治体をまたぐ事業展開の迅速化や、先進技術への投資促進といったビジネス機会を得られます。
一方で、監督権限が国へ移る「再中央集権化」という変化も伴い、事業者は地域自治体との丁寧な対話や、地域環境への配慮といった新たな責任を負うことになります。
法律の成功には事業者、自治体、国の連携が不可欠です。
坂本裕尚
2025年10月5日読了時間: 10分


資源有効利用促進法改正で何が変わる?① ~ 産業界の本音編 ~
2026年4月に施行予定の資源有効利用促進法改正は、日本の資源循環を大きく進めるものです。この法律には二つの大きな柱があります。
一つは、脱炭素化と資源確保を目的とした「再生プラスチック」の利用促進です。対象として自動車、家電、容器包装が指定されました。しかし、国内での再利用率はまだ低く、産業界は再生材の安定した量・質・コストの確保や、国際的なルールとの整合性に課題を抱えています。
もう一つの柱は、発火リスクの低減と希少資源の有効活用を目指す「リチウムイオン電池」のリサイクルです。モバイルバッテリー、スマートフォン、加熱式たばこが対象となり、安全な回収と再資源化が求められます。各業界では自主回収が進んでいますが、回収率の低下などが課題です。
この法改正は、製品の設計や廃棄方法の変更、消費者のコスト負担につながる可能性があります。国内の資源循環システムを強化しつつ、グローバルなビジネス環境とのバランスをどう取るかが今後の重要な課題となります。
坂本裕尚
2025年9月6日読了時間: 9分


「再資源化事業等高度化法」の認定基準を検討
環境省で議論中の再資源化事業等高度化法認定制度。11月全面施行に向け、4/14小委員会で認定基準や高度再資源化事業計画を検討。計画は7年以内の目標設定と年次報告が求められ、進捗に応じて見直し。廃棄物処理施設新設等の認定基準も提示。質の高い資源再生と持続可能な社会を目指す。この新法は、廃棄物削減だけでなく、資源の高度な有効活用を推進。事業者には長期的な視点での取り組みを促し、真のサーキュラーエコノミー実現への指針となることが期待される。今後の政省令案公布と詳細な基準に注目し、我々の事業活動に活かしていきましょう。
坂本裕尚
2025年4月27日読了時間: 3分


産業廃棄物処理業、脱炭素への挑戦!神奈川・京都の最新調査から見る連携と課題
神奈川・京都の産廃処理業者の脱炭素調査。排出事業者の意識が高い一方、処理業者は中小企業が多く、資金・人材不足が課題。行政支援や報告簡素化を要望。排出事業者との連携による高効率リサイクルなど、Win-Winの関係構築に期待。
坂本裕尚
2025年4月9日読了時間: 4分


脱炭素社会に向けた日本の新たな一手 – GX推進法と資源有効利用促進法の改正について
2050年カーボンニュートラルへ、GX推進法と資源法改正が鍵。排出量取引制度、資源循環強化、化石燃料賦課金、GX財政支援の4本柱で脱炭素化を加速。企業の義務化やインセンティブ、個人の意識改革も不可欠。
坂本裕尚
2025年3月20日読了時間: 4分


再資源化事業等高度化法の全体像が見えてきました!
環境省の静脈産業の脱炭素型資源循環システム構築に係る小委員会が、9/27に行われ、その資料から再資源化高度化新法の省令案も含めての全体像が見えてきました。
坂本裕尚
2024年11月3日読了時間: 3分


静脈産業の脱炭素型資源循環システムに関する新たな展開
2023年9月27日、環境省の会議で資源循環促進法の基本方針案が議論され、金属リサイクル倍増やプラスチック削減、食品ロス半減が目標とされました。
坂本裕尚
2024年10月20日読了時間: 2分


再資源化高度化新法にかかる脱炭素型資源循環システムの法整備の検討開始
2024年9月5日、環境省の小委員会で、静脈産業の脱炭素型資源循環システム構築に向けた議論が行われ、特定産業廃棄物処分業者の要件や報告義務、電子マニフェスト改良が検討されました。
坂本裕尚
2024年10月13日読了時間: 2分
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