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太陽光パネルリサイクルの現状 〜 ガラスの出口問題とコストの壁 〜
「太陽光パネルリサイクルの現状」
2030年代から太陽光パネルの廃棄量が急増し、年間最大50万トンに達すると予測されています。現状、廃棄されるパネルの多くは寿命前の「早期離脱」ですが、安価な新品との競合でリユースは困難です。
リサイクル事業の最大の課題は、重量の約8割を占めるガラスの再資源化にあります。現状の用途では利益が出にくく、リサイクル費用が埋立処分より高くなるため、事業者が埋立を選ぶ傾向にあります。
このため業界では、リサイクルが優先される法制度の整備や、広域回収システムの構築など、国によるルール作りを強く求めています。リサイクル技術の高度化だけでなく、メーカー、消費者、行政が連携し、循環型社会を目指す必要があります。
坂本裕尚
2025年10月14日読了時間: 7分


再資源化事業等高度化法の先の未来 - 産業構造の変革と新たなビジネス機会の創出 -
2025年11月21日に完全施行される「再資源化事業等高度化法の先の未来」を解説します。
この再資源化事業等高度化法は、脱炭素化と質の高い再生資源の国内での安定確保を目的とした戦略的な法律です。この法律の核心は、先進的な事業計画を国が直接認定し、廃棄物処理法の許可手続きを不要とする特例を設ける「認定制度」にあります。
認定制度は以下の3つの類型に分類
・高度再資源化事業:製造業と連携した広域的な循環サプライチェーンを構築
・高度分離・回収事業:太陽光パネルや蓄電池など、特定廃棄物への先進リサイクル技術の導入を促進
・再資源化工程の高度化:既存の廃棄物処理施設の脱炭素化を推進
この制度により、事業者は自治体をまたぐ事業展開の迅速化や、先進技術への投資促進といったビジネス機会を得られます。
一方で、監督権限が国へ移る「再中央集権化」という変化も伴い、事業者は地域自治体との丁寧な対話や、地域環境への配慮といった新たな責任を負うことになります。
法律の成功には事業者、自治体、国の連携が不可欠です。
坂本裕尚
2025年10月5日読了時間: 10分


ペロブスカイト太陽電池(次世代型太陽光発電)での官民一体の次世代戦略
日本が国の未来をかけて推進する「ペロブスカイト太陽電池」は、軽くて曲げられる特長を持ち、ビルの壁面など「どこでも発電」を可能にする次世代エネルギー技術です。
過去の太陽電池産業での苦戦を反省し、政府は「技術開発とコスト減」「生産体制の整備」「需要の創出」を三位一体で強力に推進。2030年までにコストを現行のシリコン太陽電池並みに下げ、GW級の国内生産体制を構築する野心的な目標を掲げています。
その実現に向け、グリーンイノベーション基金で企業の技術開発を支援する一方、東京都が設置費用の全額補助を打ち出すなど、自治体が率先して大規模な初期需要を創出。安全な普及のため、2025年度中には設置ガイドラインも策定される予定です。
この官民一体の迅速な戦略は、エネルギー安全保障の強化にも繋がり、日本のエネルギー事情を大きく変える可能性を秘めています。
坂本裕尚
2025年9月29日読了時間: 6分


海洋プラスチックのリサイクルを考える ~日本の廃プラリサイクルのリアルと未来~
本ブログは、深刻化する海洋プラスチックのリサイクル問題をテーマに、その解決の鍵となる日本の廃プラスチックリサイクルの現状と今後の展望を解説するものです。
日本の現状は、廃プラスチック処理の多くを熱回収(サーマルリサイクル)に頼っており、国際的にはリサイクルと見なされない場合があることや、資源として再利用するマテリアルリサイクルの比率向上が長年の課題です。
こうした中、廃棄物自体を削減するサーキュラーエコノミーを推進する欧州の動向も踏まえ、日本でも法整備が加速しています。特に改正「資源有効利用促進法」は、これまでの廃棄後の処理だけでなく、製品の製造段階から再生プラスチックの利用を事業者に促し、リサイクル材の安定的な需要創出を目指す重要な一歩となります。
今後はこのような環境法制が強力な後押しとなり、国内のリサイクルが一層促進され、再生プラスチックの活用が本格的に拡大していくことが期待されます。
坂本裕尚
2025年9月21日読了時間: 4分


【なぜ?】太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り!その裏側と私たちの未来を徹底解説
「太陽光パネルのリサイクル義務化が見送り」となった背景には、環境保護と経済合理性のはざまで揺れる事情があります。2030年代後半以降、日本では寿命を迎える大量のパネル廃棄が発生し、2040年頃には年間約80万トンに達すると予測されています。不適切処理や不法投棄により有害物質が漏れ出せば深刻な環境汚染の恐れがあります。この対策として廃棄費用の「外部積立」義務化が検討されましたが、事業者の資金繰りへの打撃や再エネ推進政策との矛盾、現行制度(内部積立)の検証不足、費用算定や制度設計の難しさなどから断念されました。今後は内部積立の監視強化と再検証、リサイクル技術の進化、新たな市場の形成が課題となります。今回の見送りは後退ではなく、社会全体が課題を考える猶予期間と捉え、持続可能な仕組みづくりに向けた知恵が求められています。
坂本裕尚
2025年9月16日読了時間: 6分


資源有効利用促進法改正で何が変わる?① ~ 産業界の本音編 ~
2026年4月に施行予定の資源有効利用促進法改正は、日本の資源循環を大きく進めるものです。この法律には二つの大きな柱があります。
一つは、脱炭素化と資源確保を目的とした「再生プラスチック」の利用促進です。対象として自動車、家電、容器包装が指定されました。しかし、国内での再利用率はまだ低く、産業界は再生材の安定した量・質・コストの確保や、国際的なルールとの整合性に課題を抱えています。
もう一つの柱は、発火リスクの低減と希少資源の有効活用を目指す「リチウムイオン電池」のリサイクルです。モバイルバッテリー、スマートフォン、加熱式たばこが対象となり、安全な回収と再資源化が求められます。各業界では自主回収が進んでいますが、回収率の低下などが課題です。
この法改正は、製品の設計や廃棄方法の変更、消費者のコスト負担につながる可能性があります。国内の資源循環システムを強化しつつ、グローバルなビジネス環境とのバランスをどう取るかが今後の重要な課題となります。
坂本裕尚
2025年9月6日読了時間: 9分


リチウムイオン電池の回収・リサイクル義務化へ!私たちの安全と街を守る「2つの理由」
スマートフォンのリチウムイオン電池の回収・リサイクルの義務化がメーカー等に課されます。その背景には大きな2つの理由があります。
第一に、不適切な廃棄による発火事故の急増です。ごみ収集車や処理施設での火災が頻発し、社会インフラと作業員の安全を脅かす深刻な問題となっています。
第二に、自治体による回収が限界に達している点です。資金や人手不足、専門の処理業者の確保難、自治体ごとに異なる回収ルールによる住民の混乱といった課題を抱えていました。
この状況を解決するため、国は製造・販売したメーカーに回収・リサイクルの責任を負わせる方針を決定しました。これにより、全国統一の安全な回収網が構築され、自治体の負担軽減と消費者利便性の向上が期待されます。これは安全な社会と資源循環のための重要な一歩です。
坂本裕尚
2025年8月18日読了時間: 4分


欧州のサーキュラーエコノミー政策が日本企業に迫る変革:先手必勝の戦略とは?
近年、欧州を中心にサーキュラーエコノミー(CE)への移行が加速しています。これは単なる廃棄物削減ではなく、資源の安定確保や気候変動対策のため、経済システム全体を変革する動きです。
「欧州のサーキュラーエコノミー政策」の中核として、「エコデザイン規則(ESPR)」や「修理する権利指令」などの法規制が整備され、製品の長寿命化や修理・リサイクルの容易化を義務付け、「デジタル製品パスポート(DPP)」で製品情報を管理します。
日本もこの動きへの対応が急務であり、特に繊維分野ではリサイクル率の低さが課題です。欧州の厳しい規制に対応できなければ、日本製品が海外市場から排除されるリスクがあります。
そのため日本企業には、法規制への受け身の対応に留まらず、サプライチェーン全体の見直し、技術革新への投資、政策形成への関与といった、先を見越した戦略的準備が国際競争力の維持・強化に不可欠です。
坂本裕尚
2025年8月7日読了時間: 9分


さらなる認定制度の追加で変わる資源循環の未来(広域認定制度、プラ新法認定、再資源化認定)
日本の資源循環社会を実現するため、3つの主要な認定制度が推進されていきます。まず「広域認定制度」は、メーカーが自社製品の回収から再資源化まで責任を負う制度で、効率的なリサイクルと製品設計の改善に繋がります。次に「プラ新法」は「プラスチック」という素材に着目し、設計からリサイクルまでライフサイクル全体で資源循環を目指します。そして、今後本格施行される「再資源化事業等高度化法」は、リサイクル事業者が主体となり、施設設置の特例などで事業の高度化とインフラ整備を支援するものです。これらの制度は多角的に日本の資源循環を強化するものであり、企業にとっては環境貢献に加え新たな事業機会の創出にも繋がり、持続可能な社会への移行を加速させています。
坂本裕尚
2025年7月31日読了時間: 7分


再生プラスチック利用が“実質義務”に? — 資源有効利用促進法改正案、2026年施行に向け動き加速 -
2026年4月の施行に向け、改正資源有効利用促進法の審議が進んでいます。再生プラスチックが「脱炭素化再生資源」として指定され、家電や自動車、容器包装などに使用促進の基準が設けられる予定です。また、小型リチウム蓄電池による火災リスクへの対応として、関連製品の回収義務が強化されます。さらにリユース・シェアリング(CEコマース)対象製品も定められ、企業には再資源化や再使用に関する実質的な義務が求められる方向です。
坂本裕尚
2025年7月13日読了時間: 4分


環境省が「リユース促進」へ本腰。排出事業者にとってチャンス!?
環境省は2025年度内に「リユース促進ロードマップ」を策定予定です。廃棄物削減やCO2排出抑制に加え、再販や資源活用の観点でもリユースは排出事業者にとって好機。今後は信頼性ある回収先の選定や再販スキームの構築がカギ。処理費削減や環境対応を目指すなら、今こそリユースへの本格対応が求められます。
坂本裕尚
2025年6月29日読了時間: 4分


再資源化事業等高度化法 詳細(2025.06.05現在)
2025年11月に本格施行される再資源化事業等高度化法は、脱炭素と資源循環を一体的に促進する新法で、処分業者の再資源化取組の「底上げ」と、排出・製造事業者の「引き上げ」が柱です。一定規模以上の処分業者には数値目標や取組状況の公表が求められ、国の認定を受けた高度化事業には財政支援もあります。今後は資源供給型ビジネスへの転換が進み、業者選別も加速すると予想されます。
坂本裕尚
2025年6月5日読了時間: 4分


廃棄物処理法 法改正 2025 ~処理委託契約書に化学物質情報を記載~
2025年の法改正により、特定の化学物質を扱う事業者が産業廃棄物の処理を委託する際、契約書に化学物質の名称や含有量・割合を記載することが義務化されました。第一種指定化学物質が1%以上、特定第一種が0.1%以上含まれる場合が対象で、処理の安全性と環境保全のための措置です。
坂本裕尚
2025年5月28日読了時間: 2分


廃棄物処理法 法改正 2025 ~省令が公布~
2025年4月22日、廃棄物処理法施行規則の改正が公布され、2027年4月1日からは電子マニフェストにおける再資源化等の情報報告が義務化されます。報告対象は、処分方法、処分量、再資源化後の物の種類や量などで、排出事業者は廃棄物の処理状況をより詳細に把握できるようになります。これにより、排出者が再資源化の実態をもとに処分業者を選定しやすくなり、再資源化の促進を図るという環境省の狙いが読み取れます。
坂本裕尚
2025年5月19日読了時間: 3分


リチウムイオン電池の廃棄は正しい方法で廃棄しましょう!
リチウムイオン電池の廃棄時に発生する火災や事故が多発しており、環境省も対策を講じていますが、情報の伝達が十分ではないため、本ブログで注意点を紹介しています。
絶縁処理については、JBRCの資料の方が具体的で分かりやすいと感じています。
絶縁処理では金属端子を絶縁テープで覆うことが重要。また、「メーカーに回収義務がある」とのテレビ番組の情報は誤りで、正しくは広域認定制度に基づいた回収スキームの構築が求められます。消費者自身が購入時・廃棄時に注意することが事故防止に重要です。
坂本裕尚
2025年5月17日読了時間: 3分


海ごみゼロを目指して、全国一斉清掃イベント2025(5/30~6/8)
海洋ごみ問題は深刻です。2050年には魚の量より多くなるとも言われています。この状況を変えるため、「海ごみゼロウィーク2025」(5/30~6/8)が全国で開催されます。ぜひ清掃イベントに参加し、海をきれいにしませんか?
日本の廃プラスチック処理には、廃棄物処理法、容器包装リサイクル法、プラスチック資源循環促進法、海岸漂着物処理推進法といった法律があります。一見、日本のリサイクル率は高いようですが、世界基準で見ると焼却時の熱エネルギー回収はリサイクルと見なされないため、実際は約25%に留まります。
一方、欧州では埋め立てから焼却処理への移行が進んでいます。回収した海洋プラスチックを焼却するだけでなく、建材や容器包装に再利用する「サーキュラーエコノミー」の実現が望まれています。
このイベントを機に、海洋ごみ問題やプラスチックの循環について一緒に考え、行動しませんか?
詳細はこちらをご覧ください。https://uminohi.jp/umigomi/zeroweek/
坂本裕尚
2025年5月4日読了時間: 4分


「再資源化事業等高度化法」の認定基準を検討
環境省で議論中の再資源化事業等高度化法認定制度。11月全面施行に向け、4/14小委員会で認定基準や高度再資源化事業計画を検討。計画は7年以内の目標設定と年次報告が求められ、進捗に応じて見直し。廃棄物処理施設新設等の認定基準も提示。質の高い資源再生と持続可能な社会を目指す。この新法は、廃棄物削減だけでなく、資源の高度な有効活用を推進。事業者には長期的な視点での取り組みを促し、真のサーキュラーエコノミー実現への指針となることが期待される。今後の政省令案公布と詳細な基準に注目し、我々の事業活動に活かしていきましょう。
坂本裕尚
2025年4月27日読了時間: 3分


産業廃棄物処理業、脱炭素への挑戦!神奈川・京都の最新調査から見る連携と課題
神奈川・京都の産廃処理業者の脱炭素調査。排出事業者の意識が高い一方、処理業者は中小企業が多く、資金・人材不足が課題。行政支援や報告簡素化を要望。排出事業者との連携による高効率リサイクルなど、Win-Winの関係構築に期待。
坂本裕尚
2025年4月9日読了時間: 4分


【環境アセスメントの見直しへ】環境影響評価法改正案が閣議決定。風力発電など建替え事業の負担軽減へ
環境影響評価法の改正案が閣議決定。風力発電など建替え事業では調査の一部を不要にし、手続きの合理化を図る。環境大臣の意見権限や、アセス資料のネット公開も強化され、再エネ推進と環境保護の両立を目指す内容です。
坂本裕尚
2025年4月7日読了時間: 2分


食品ロス削減へ!賞味期限・消費期限の表示が見直しへ
消費者庁は食品ロス削減のため、賞味・消費期限のガイドライン案を発表。安全係数の見直し(「0.8」→「1」)や賞味期限の誤解解消(「期限を過ぎてもすぐ食べられないわけではない」旨の表示推奨)により、期限表示の適切な設定と消費者の理解促進を図り、食品ロス削減を目指します。
坂本裕尚
2025年3月30日読了時間: 2分
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